タイの株式市場は、配当が高い企業を見つけることは決して難しくないですよね。
日本の株式投資環境と比較すると、計算間違っているんじゃないかと思うほどです。
例えば以下に挙げるLPNの28%を筆頭に、FNSの14.84%など、配当が10%を超える企業はそこまで珍しくないです。
COVID-19 の拡大が世界経済に影響を与え、タイ経済は悪化の一途をたどっています。
2020年の上場企業の純利益は2019年に比べて50%近く減少しており、基本的に企業はほぼ減配となりました。
ただ、良い配当をしている会社もまだまだたくさんあります。
- タイは株式投資に向いているのか?
- 配当利回り平均2.4%
- 算出方法について
- 高配当株トップ10
- 1. LPN : L.P.N. DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED
- 2. FNS : FINANSA PUBLIC COMPANY LIMITED
- 3. MBAX : MULTIBAX PUBLIC COMPANY LIMITED
- 4. OTO : ONE TO ONE CONTACTS PUBLIC COMPANY LIMITED
- 5. UPF : UNION PIONEER PUBLIC COMPANY LIMITED
- 6. NSI : NAM SENG INSURANCE PUBLIC COMPANY LIMITED
- 7. NOBLE : NOBLE DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED
- 8. JASIF : JASMINE BROADBAND INTERNET INFRASTRUCTURE FUND
- 9. AIMCG : AIM COMMERCIAL GROWTH FREEHOLD AND LEASEHOLD REAL ESTATE INVESTMENT TRUST
- 10. TIPCO : TIPCO FOODS PUBLIC COMPANY LIMITED
- 最後に
- 最後にご紹介
タイは株式投資に向いているのか?

向いています。
税制面では、間違いなく日本で投資するより良いです。
もちろん、デメリットはてんこ盛りです。
政治面、通貨の強さ、安定的な経済、などなど、
気にしたら山程マイナスはありますが、それでもゲインだけで見れば悪くはないのかな。
と最近は思い出しております。
配当利回り平均2.4%

一方、タイ証券取引所 ( SET ) がまとめた2021年3月31日時点のデータでは、
周辺地域市場と比較した市場全体の配当利回りは、興味深い結果になっております。
SET上場企業全体の配当利回りは2.42%、maiは1.85%となっております。
中でも一部に当たるタイ株式市場の配当利回りは、2.42%。
この数字は、アジア株式市場平均の2.30%を上回っています。
ということは、日本を含めて考えても、キャピタルゲインがないかつ配当平均が諸外国アジアの中で一番高い、ということは、
タイが投資する上でゲインを得やすい環境にある、という結論になると思っています。
ぜひ、みなさんも長期保有して配当の旨味をもらい続けたいな、と思える
そんな銘柄に出会えるといいですね。
算出方法について

配当は、6/5現在SETで最近発表された配当金を最新の終値で割って100を掛けたものです。
この点について、底上げに寄与している高配当株を10社分、上位からピックアップしてみました。
タイ証券取引所のウェブサイトから、タイ証券取引所(the SET and mai)の情報である配当利回り(The Providence Gillette’s)トップ10ランキングの情報を収集してみましたので、御覧ください。
高配当株トップ10
1. LPN : L.P.N. DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED
LPN ratio, dividend yield of 28%.

皆さんご存知、LUMPINIの冠で展開するデベロッパーですね。
コロナの暴落以前の株価まで戻ってます。
直近でも株価9%増など、上昇を続けてる。
LUMPINIブランド好きな方はぜひ。
株主優待などはないですけど。。
2. FNS : FINANSA PUBLIC COMPANY LIMITED
FNS rate Dividend yield 14.84%.

資産運用会社ですかね。
Accounting業務もやってるようですが、正直私は聞いたことなかったですねこの会社。
面白いのが、筆頭株主の面々ですが、ほぼすべての方がMDや関連会社の役員など。
会社の運営方針が一気にガラッと変わったり、というような心配はそういう意味ではなさそうですね。
チャート的に面白かったのは、昨年のコロナショック前が株価約1.98。
コロナショックで1.4あたりまで凹んだとして、約30%減で収まったということ。
その後現在の株価4.68まで来ているとすると、コロナショック前の価格からしてもこの1年で200%超の暴騰です。
不測の事態には強い会社、という見方ができそうです。
仕入れや売掛が発生しないようなビジネスだから、ということもあるのかな。
3. MBAX : MULTIBAX PUBLIC COMPANY LIMITED
MBAX rate Dividend yield 14.19%.

ポリエチレン関連の素材メーカーです。
この会社もコロナショックをほとんど受けてないチャートですね。
2020年3月は株価3.0未満。
2020年11月には、最高値の8.7まで約300%暴騰後、
現在の6.2で約200%暴騰後下げてきてる感じです。
200日、300日の移動平均的にも上昇を示していますし、
200日移動平均を割り込んでいる現在は、割安に見えます。
300日の移動平均にタッチして下げ止まっているので、このラインを下回らないと見れば現在価格は超長期的に底であると感じます。
短期的な投資には一切向きませんが、超長期的には配当が出ていることを考えると有りな銘柄ではないでしょうか。
4. OTO : ONE TO ONE CONTACTS PUBLIC COMPANY LIMITED
OTO rate Dividend yield 14.02%.

タイらしくないサービスを提供している大手で、コンタクトセンターのB2Bサービサーです。
昨年2月のものすごい出来高を記録している売り買いもびっくりするところですが、
コロナショックもほとんど受けずかつ現在株価は当時比で約200%を記録している状況です。
サービス業態から、一部の作業はAIに変更になる日が来るにせよオペレーションは残るはずでこの業界は私は強いと思っています。
需要はゼロになくならない分野だと思いますし。
また、社員を減らして固定費を削減したい、という状況になる場合、日が当たるのがこの業界であるため世間的な不況に対して好況になりやすい業界でも有り、強いです。
5. UPF : UNION PIONEER PUBLIC COMPANY LIMITED
UPF rate Dividend yield 13.23%.

弾性素材を扱うメーカーで、医療用途でも商品を開発している会社になります。
もっぱらB2Bが主になりますが、素材メーカーである以上不況の影響は底まで受けない、ということでしょうか。
またはコロナショックによる医療関係での需要が伸びている、ということがあるのでしょうか。
いずれにせよ、チャートからはかなり強い状況が伺えます。
配当前に一気に60%近く暴騰しているのも、これだけの高配当銘柄であれば当然かなと思います。
200日平均が300日平均を抜けてきているので、じわじわこれから上がってくると読めますね。
配当見込みで超長期保有であれば、おすすめできる銘柄になるのかもしれません。
6. NSI : NAM SENG INSURANCE PUBLIC COMPANY LIMITED
NSI rate Dividend yield 12.17%.

保険会社です。
主に自動車保険が主力だと思います。
私も自分の運転に対して、保険更新時に見積もりをとったりしていました。
タイプ2(Type2)とタイプ3(Type3)のみの取り扱い、対人対物の保険がないバージョンの保険取り扱いに特化している内容です。
主に対物のみ、ですね。
(*ただタイのその他の保険会社でも、対人対物に対して無制限、という保険は見たことないですし、そこまでおかしいことはないです。)
海外旅行保険、フライト保険も商品ラインナップにあることから、コロナショックの影響を受けています。
去年のコロナショックで約20%暴落するも、現時点の株価はコロナショック前との比較で
120%となっています。
これは、コロナショックの影響を受けた底値と比較すると、約200%上昇したことになります。
長期の移動平均線も上昇方向に軌道修正されてきていますし、
現在株価がボロボロの金融保険セクターの株価の中で、得意な会社だと思います。
金融系のセクターに属する株式を保有していない方にとっては、多様性を得る上で一番手になり得る株と思います。
7. NOBLE : NOBLE DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED
NOBLE rates, dividend yields 11.40%.

Nobleという冠を付けているデベロッパーですね。
正直、この冠の建屋は知りませんでした。
かつ、私個人的には将来がない分野で不動産投資なんかタイでやることを考えられないので見向きもしてなかったです。
ワタシ的には、LHが戻りきっていないし不動産業界はもうこりているので、興味がない分野でした。
なので、このセクターに対する投資はREIT含めて一切していません。
分散投資の観点で、1位のLUMPINIか、このNobleか、で考えて少し投資するのは有りかな、と思っています。
このあたりは、企業分析をきちんとしてから悩むと良いのかもしれません。
8. JASIF : JASMINE BROADBAND INTERNET INFRASTRUCTURE FUND
JASIF Dividend Yield 10.21 %

初めてファンドがランクインしています。
ファンドで10%を超える配当で、というのはなかなか強烈ですね。
こんなうまい話があるわけないので、怖すぎるので私はスルーです。
ただ、直近株価はきれいにレンジですし上にも下にも強烈にぶれたりはしていないです。
そういう意味では、社債や国債をまだ買っていない、などの人からすると超長期ポートフォリオには有りかもしれません。
無理して買いたい人にとっては、ですが。。。
9. AIMCG : AIM COMMERCIAL GROWTH FREEHOLD AND LEASEHOLD REAL ESTATE INVESTMENT TRUST
AIMCG Dividend Yield 10.08%

不動産投資会社でしょうか。
REIT含めてやっているように見えます。
上場してからの歴史がまだそこまで長くないようで、移動平均がきちんと引けないですね。
この会社は、この記事で紹介しているTOP10社の中で唯一、株価が戻ってきてないです。
コロナショック前の水準まで戻っていない唯一の会社になりますので、伸びしろがあるとみるか、力がないと見るか、財務諸表見ないと結論は出ないと思います。
アフターコロナを見据えると、まだ余地があるのかもしれませんが、ご興味のある方この業界に詳しい方がいらっしゃったらぜひ、お知らせくださいますと幸いです。
10. TIPCO : TIPCO FOODS PUBLIC COMPANY LIMITED
TIPCO rate dividend yield 9.89%.

ジュースでおなじみですね。
ちょっと100%のジュースを探して買ってる私は、あまり選んで買った記憶がないので添加物が入ってるか、
砂糖の含有量が他に比べて多いんだと思います。笑
でも、会社名ブランド名は知ってますし、かなり有名な会社、という理解をしています。
食品業界は不況に強いですし、このセクターにとっては最有力候補になると思います。
ぜひ食品セクターでの株式投資がまだでしたら、投資候補としてご検討してみてはいかがでしょうか。
最後に

以上がトップ10社の一覧になります。
こうしてみると、いろいろなセクターの株がきちっと分散したな、と感じます。
卵は1つの篭に盛るな、の格言に従いちびちび資産運用している身からすると、色々築けるランキングになりました。
個人的には、
金融業界でも元気なNSIと、
200日移動平均を下回ってる割安なMBAX、
タイらしくないニッチな事業であるOTO、
これをより詳しく見てみようかなと思います。
みなさんも、ぜひお気に入りの超長期保有銘柄、ガチホ銘柄を見つけてみてください。
最後にご紹介
タイで超長期保有し売却益を狙える銘柄はこれ!という11銘柄を、以下で纏めています。
2021年9月調べ高成長銘柄トップ11⬇

ただし!避けるべき!という高配当でも業績が良くない、株価が良くない銘柄も存在します。
そんな16銘柄を厳選してご紹介しているのはこちら⬇
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