この記事で分かること

タイ株で買うべ銘柄ってどう決めるの?

時間がないからSET市場ってよく調べてない。

ほっといて増える良いタイ株銘柄無いかな。
こんなことを思ってる人いませんか。
はい、私もそうです。
今回は、シンプルに、
長期投資前提で、買ってもいいなこの銘柄。
と思えるタイ株を10銘柄+おまけ1銘柄、ご紹介します。
なお、買っちゃ駄目!という有名企業16選を以下に纏めています。
こちらも、是非御覧ください。

11銘柄に絞った方法はこちら。
- 過去長期間で、NASDAQ100指数と同等の株価上昇率(*+955.23%)
- ➡これを大きく下回る企業であれば、長期投資する金額を米国ETFや投資信託に回しましょう。幾ら配当狙いでも投資は投資です。
- SET50の銘柄である
➡これは安心感、企業価値。倒産されても困るので、SET50に登録されている外部や世間から認められている会社から選別。
なお、”過去長期間”の比較ですが、SET50がデータとして保管されていた2005年以降今日までの間で、という条件での比較になります。
*2005年ー2021年 株価上昇率順
なお、以前高配当株だけを纏めた記事も作っています。
やっぱり私は高配当株を保有したい!という方に、高配当株を業績関係なしに上からトップ10並べている記事もあります。
2021年8月の高配当トップ10⬇

2021年6月の高配当トップ10⬇
特に高配当は年間20%を超えるリターンだったりします。
また手堅く銀行預金でガッチリ守りたいという方向けに、タイの銀行金利比較も以下でしています。

ご興味があれば、後ほどこちらも是非見てください!
おすすめ1位:HMPRO
HOME PRODUCT CENTER PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+3,842.38%
綺麗に右肩上がりを続けている優良株。
コロナショックも受けて株価は下げましたが、ロックダウン明けは購入客が殺到するなど”自宅でできること”としてDIYがいま逆に流れに乗っていると思える。
かくいう私も何回もお世話になってるタイのIKEAなイメージ。
ラマ3,ラマ2と住んできていますが、何れも近所にあって大変便利です。
現代のビジネス渦でも十分戦えている素晴らしい企業だと感じます。
配当2%台前半
営業利益、純利益も綺麗に右肩上がり。
ただし配当は比例して上がっていません。
近年5年程度は2%台を推移している状況です。
しかしながら2020年もコロナショックを受けたにも関わらず配当を出し続けているのは評価できると思います。
オススメ筆頭銘柄。
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オススメ2位:GLOBAL
GLOBAL : SIAM GLOBAL HOUSE PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+3,170.12%
こちらも綺麗ではないものの順調に右肩上がりを見せているGLOBAL。
奇しくもオススメワンツーフィニッシュは小売しかもDIY系。
タイは人気があり売上もサービスも素晴らしい。
特に水回りや屋根、壁紙から食器まで、品揃えが幅広く景気に影響を受けにくいこともこのコロナショックで示せた。
長期的にも素晴らしい投資先かなと感じます。
個人的には近所にGlobalHouseって無いので、HomePro派な私です。
配当1%前後
営業利益、純利益共に順調です。
配当も徐々に右肩上がりで上がってきているところ。
ただし、配当狙いとしては少し配当が低いかなぁと感じます。
ですが、その反面営業面は順調そのもの。
配当には課税されるタイですので、売却益狙いとして優秀な銘柄ですね。
GLOBAL決算分析こちら
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オススメ3位:BDMS
BDMS : BANGKOK DUSIT MEDICAL SERVICES PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+3,157.14%
こちらも右肩上がりを続けている好銘柄。
ただヘルスケア関連株ですがコロナショックを受けて株価は大きく落ち込みました。
ヘルスケアなのでコロナショック等のパンデミックに強い、とは言いにくいことが判明してしまっています。
事業としては、バンコク病院グループ、サミティベート病院グループ、BNH病院、パヤタイ病院グループ、パオロ病院グループ、ロイヤル病院グループの6つの病院グループの下で運営されています。
(*Bangkok Hospital Group, Samitivej Hospital Group, BNH Hospital, Phyathai Hospital Group, Paolo Hospital Group and Royal Hospital Group.)
どこかしらの病院名は聞いたこと有るんじゃないでしょうか。
さらに、医療研究所、医薬品製造、生理食塩水製造などの医療をサポートする事業もカバーしている、タイ国内でも最大の病院経営会社です。
配当1%後半〜2%中盤
営利、純利共に微増を続けています。
純利は13年に前年比減を記録していますが、それ以外は順調に増加している点は評価できますね。
配当は大きく動かないものの概ね2%台前半、むしろ2%程度と思っておくと良いでしょう。
ただし減配するときには一気にする過去があります。
2008年3.3%、2009年2.81%、2010年1.72%と0.5%➡1.0%程度2年連続減。
なのでこの銘柄は配当が安定しないもんだな、と思っておくようにしたいですね。
でもオススメ。
BDMS決算分析しています。
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オススメ4位:COM7
COM7 : COM7 PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+2,259.27%
入れるか悩んだんですが、結論オススメに含めています。
なぜかと言うと、上場歴が浅いからですね。
2016年上場なので上場後の歴史がまだ5年程度と、極めて若い会社です。
2009年のリーマンショックも経験していませんし、株価が今後も順調に上がるか、という意味では疑問符がつく所もあります。
ですが、近年の急成長ぶりは眼を見張るものがあります。
特に2020年のコロナショック後の業績が凄まじく、この上げ幅はタイ市場内でも特筆すべきレベルです。
事業はiPhone含めたApple製品販売でStudio7, 修理ケアでiCare, その他IT製品群でBaNANA。
どこかしら見たこと有ると思います。
非常にIT系でも有名なショップになりつつあります。
配当2%〜3%程度
営利も純利も素晴らしい伸び率です。
が、配当が全然伴っていないですね。
毎年増配を少しづつでもしてくれると雰囲気は良いんですが、適切範囲内の2%〜3%前後をウロウロしている感じです。
安定しているか、長期間の実績は有るか、という面を気にするとすこし買いにくい銘柄。
しかし、直近の成績を見て今後のビジネスを検討すると私はこの企業は投資に値すると思ってます。
COM7も決算分析しています。
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オススメ5位:KTC
KTC : KRUNGTHAI CARD PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+2,063.79%
正直、なぜこの会社がここまで伸びているのか、分析ができているわけでは有りません。
なお、あまり知られていませんがタイはUOBとKTCのクレカが一番良いのもポイントです。
本体のクルンタイ銀行なんかよりも素晴らしい伸び率と成績を誇ります。
特筆すべきは金融系で唯一コロナショックからの回復も早く、順調に成績を上げている点にあります。
配当1.5%〜3.5%程度
配当は大きくブレる傾向にあります。
2013年度は6.7%を記録していますがその前は無配です。
近年は配当率を下げて営利と純利を前年比プラスになるようコントロールされている、と感じます。
3%を超えることは短期的になさそうですが、少なくとも企業価値をコントロールする上で非常に戦略的に動けていると思います。
ポートフォリオ中に金融銘柄として入れるなら、私なら間違いなくこの銘柄を推します。
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オススメ6位:MINT
MINOR INTERNATIONAL PCL
株価+1,452.64%
不運にもコロナショックをモロに受けた銘柄の一つです。
ホテル事業と飲食事業をメインとしています。
ホテル事業は、
ラインナップはこんな感じ。
ANANTARAで知られるアナンタラ系列のホテルや、JW MARRIOTTプーケット、AVANIグループなど結構お世話になっている人も多いんじゃないでしょうか。
飲食はと言うと、こんな感じ。
PIZZA COMPANYピザカンパニー、Swensens、デイリークイーンDQ, バーガーキングBURGER KINGのようなファストフードから、
SIZZLERシズラーにBonchonボンチョンまで。
個人的にはThe Coffee Clubが好きでよく行っています。
これだけ外出する顧客から外貨を得ることがメインの企業が、良くも復調してきているなと感じます。
コロナショック前までは綺麗に右肩上がりを描いていた株価の会社です。
配当1.5%以下
近年2年は、無配です。
事業内容的に、厳しいのはわかりますからね、理解は出来ます。
営業利益、純利益共に2020年に大幅に落ち込んだことがわかります。
この企業の復調の鍵は、もろにコロナショックが今後どう出るか、という点に尽きるでしょう。
事態が好転すれば、一気に業績が上向くことは目に見えているため、観光産業セクターのなかで一番目に上げたい銘柄になります。
今後に注目。
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オススメ7位:CPALL
CPALL : CP ALL PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+1,187.13%
20年3月のコロナショックから、珍しく20年10月の下落のほうが厳しい状況になっているCPALL。
何れにせよ、右肩上がりに上昇し続けてはいます。
ビジネスは言わずもがな、セブンイレブンの経営権を持ち、私が大好きなマコー(*MAKROマクロ)の大株主、外食産業にもちょいちょい手を出している同社です。
配当1.5%〜2.5%程度
営利、純利、共に順調に推移していますが、ここに来てコロナショックで2015年水準まで逆行。
セブンイレブンビジネスが底を支えた、という状況でしょうか。
配当は概ね2%弱をキープしている同社です。
1点注意としては、2018年と2019年のピークが綺麗にダブルトップしてしまっている点。
現在の株価から上昇基調に転じるにはもう少し時間がかかるかな、という雰囲気のあるチャートをしています。
長い目で見て購入を検討しましょう。
CPALLも決算分析済みです。
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オススメ8位:AOT
Airport of Thailand
株価+1,076.19%
空港をマネジメントしている会社です。
スワンナプーム、ドンムアン空港の運営を含めて6つの空港を運営しています。
そして近々ウドンタニ空港、クラビ空港、ブリラム空港の3空港をさらに管理するようになる、というニュース有り。(*2015年9月15日付)
ということで、今後も超長期的には安定した銘柄かなと思います。
配当1%〜2%程度
2008年、2010年、2015年と、減収減益の時期があるのが非常に非常に気になります。
それでも配当が無配当になったわけでもないので、配当事態は無配になるようなことはなさそうな企業であると読めます。
ですが、業績を重視していない、拘りがない、そんなようにも読めるので注意が必要です。
あとはコロナショック下の現在でここまで戻ってきているとも取れるので、残された道は上がるのみ、という点でも余地はあるかなと思います。
AOT決算分析が気になる人はこちら。
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株価の上昇としては、ここまでがタイ株内で頭抜けてオススメな8社になります。

此処から先はNASDAQ買ったほうが良いんじゃない?という株価上昇率になってきます。
オススメ9位:KCE
KCE ELECTRONICS PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+971.43%
カスタムプリント回路基板(PCB)の製造と流通がメインですね。
こういうやつですね。
私は今後の社会においては代替品が出てくると思っているのですが、超直近ではまだまだ使われるでしょうしニーズは消えないでしょうという思いです。
当社はその他にも金属加工等を行う会社でも有るので、多角化しているという点では安心感があります。
2016年をピークに一度頭をうち、コロナショック後は早々に最高値水準までぐんぐん伸びている同社になります。
配当2%〜4%前後
営利、純利共に上げ下げを細かく繰り返しつつ右肩上がりで2016年までは来ていた、という感じです。
それまでも5%前後の配当を出していたりと、ちょっと業績が最高水準ではない企業の配当なレンジです。
ただし近年は2%前後であったため、今後も5%にすぐ戻るようなことよりもまずは事業優先で進めてもらいたいです。
産業系、製造業系のポートフォリオとしてはオススメな銘柄。
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オススメ10位:CPN
株価+945.23%
大きく崩れ出したのは2017年から2018年にかけて、ということなので、コロナショックがなくても下落していたでしょう。
コロナショックによって経営体制を立て直した、というところでしょうか。
しかし代表的なビジネスであるショッピングモールセントラルがロックダウンで影響を受けるなど、一番と言っていいほど苦戦している業界だと思います。
あとは埋まらないと有名なオフィスビル、G。
知られていませんが、オフィスビル事業はこれだけなので方針転換したんだと思います。
餅は餅屋ですね。
概ね右肩上がりに上昇していますが、コロナショックの水準から約半分戻している程度にとどまっています。
ちなみに、ヒルトンパタヤはセントラルパタナが運営しているようです。
※ホテル事業サイトからヒルトンパタヤサイトが立ち上がります。
配当1.5%程度
配当は綺麗に1.5%前後を推移しています。
減収減益の際でも1.5%程度をキープしているので、今後も無配は考えにくいと取れます。
個人的には、経営方針に疑問があり開発等も狙っている顧客層も全然納得感がないところが怖いところ。
例えば、
こんなニュースが出るような感じです。
ニーズとサービス内容が有ってないと思います。
なので、応援する気持ちがあれば買ってもまぁ良いかな、程度です。
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番外編:DELTA
DELTA : DELTA ELECTRONICS (THAILAND) PUBLIC COMPANY LIMITED
株価+1,921.43%
この銘柄は正直評価が割れますね。
私は業態からして今後も安定的にニーズは有ると思っています。
ファクトリーオートメーションの仕組みとデバイス、タイ国内に存在する同企業規模の大きな競合も見当たらない。
この時点でアドバンテージのほうが大きいと思っています。
データセンターやネットワーク機器などもやっていますが、ベースは工場向けの製品群。
なくなることはないと思います。
ただし、2020年までは超低空飛行をしていたためあまり強く推せる銘柄では有りません。
次回の第三四半期決算、更に2021年次決算、見守った上で結果が良ければ投資判断でしょうか。
配当3%前後
配当も2020年は一気に減配しています。
配当狙いとしては、そこまで現状は満足感が有る数値ではないと思います。
次回の決算を確認し、次年度の配当を見た上で備えたい銘柄ですね。
DELTA決算資料分析はこちら。
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最後に
やっぱり私は高配当株を保有したい!という方に、高配当株を業績関係なしに上からトップ10並べている記事もあります。
2021年8月の高配当トップ10⬇

2021年6月の高配当トップ10⬇
特に高配当は年間20%を超えるリターンだったりします。
ただし!避けるべき!という高配当でも業績が良くない、株価が良くない銘柄も存在します。
そんな16銘柄を厳選してご紹介しているのはこちら⬇
また手堅く銀行預金でガッチリ守りたいという方向けに、タイの銀行金利比較も以下でしています。

是非見てください!
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