少し前から気になっていた、エネルギーセクターで本当に優良企業ってPTTなのか?という謎。
こちらの記事で書いたのですが、BANPUとPTGが気になっていたので一社ずつちゃんと調べることにしました。
今回は、これは時価総額もそこそこ大きすぎず、PTGは2倍株などになり得るんじゃ!?と思ったPTGを分析してみたいと思います。
結論ざっくりまとめ
PTGですが、やっぱり財務状況は過去4年さかのぼってもかなり良いです。
ROE, EPSともに良好、純利益も増加傾向で良いと思いました。
ただ、粗利率がちょっと低すぎるのでは。。と思います。
これは業種からして小売に近いため、利益が取れない業態なのかもしれません。
この粗利率の低さが目を引きますが、それでも純利益を安定的に計上している経営体制は立派であり、
投資対象として間違いなく候補の一つになりえると思いました。
財務諸表まとめ

財務諸表の比較に当たり、生データをこちらから入手しています。
こちらのデータをもとに、視覚的に見やすくブロック図にしてみました。
ワタシ的にはわかりやすいと思っているんですが、どうでしょうか。

続きまして、このデータを売上を100として割合表示し、わかりやすく直しますと、

こうなります。
ここから分かる通り、なんとPTGですが、直前四半期は粗利率が9%しか無いんですね。
税前利益率が3%であり、純利益率は2%程度しか無いことがわかります。
コロナショックの影響を資源セクターで比較した際 には、競合他社と比べてかなりいい財務データでした。
それだけにかなり期待していたのですが、小売業よりも低い剥離なビジネスであることが明確にわかってしまいました。。。
ちなみに前回の比較記事はこちらです。
これが直近四半期の結果からすると、どれだけこの結果を維持できてるか、という点が次の評価軸になると思います。
次に、財務データと統計データを4年分及び直近四半期データの合計5つのデータで比較してみます。
財務データ可視化

こちらが、過去4年の財務データまとめになります。

P/Eは17年の37をピークに、直前四半期の14程度まで下落しています。
割安感が出てきていますね。
ただ、14を割り込んでくると初めて割安かなぁと思いますので、現在の株価ではちょっとまだ割安だ、という判断まではできないかなと思います。
続いて、売上高ですが、19年までは順調に伸びでいます。
毎年約20%程度は純増しているため、ビジネスの方向性や収益スキームは素晴らしいのだと思います。
20年はコロナショックがあったため、打撃が大きかったことが伺えます。
ですが、ほぼ19年度の売上高をキープするなど、底まで落ち込んでいないことが評価できると思います。
純利益については、20年を含んで18年から増加の傾向が見られます。
前四半期も順調に計上できており、単純4倍すると去年の純利は超える見通しです。
これも評価できるポイントと思います。
統計データ可視化

次に、過去4年の統計データまとめになります。

財務データは過去時系列で項目的にすべて悪い点は見当たりませんでした。
統計データも、結論からすると悪い点は見られません。
18年から20年までは全項目順調に上昇を続けております。
また、EPSについて、四半期ごとの数字で見てみると、
Q2 20: 0.31
Q3 20: 0.30
Q4 20: 0.40
ときているので、ほぼ同水準キープ、という悪くない状況です。
ROEについても力強く伸びていることから、この企業自体は景気に大きく左右されず、
独自に採算を取れる稀有な会社であることがわかります。
ただちょっと、ROAがROEに対しては低いかな?と感じます。
ROEが高くROAが低いので、一般的には負債過多の借金経営を表しますが、

以前比較したこの資料とおり、2019年財務データからの報告だと負債総額は純利10年分程度なのでそこまで酷いと感じません。

ただし、2020年度の財務データからの報告だと、純利も増加しましたが負債総額は倍増しているので、ROEが下がるような事になってきたら手仕舞いかなとは思います。
全体的な感想としては、PTGは投資対象として問題な行かなと思います。
割安感を待ってGoできるレベルかなと私は思います。
まとめ
資源セクターでまだ長期投資先を迷ってる、というかたは、ぜひこの会社も検討に入れていいと思います。
皆様もぜひ財務状況をチェックされ、投資の判断材料にしてみてください。
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