最新のSET市場銘柄配当トップ10
8月はバタバタと動きの多い月になりましt。
決算、配当、落ち日、Etc…
これを期に、配当のランキングが少し変わっています。
トップ10だけのピックアップですが、記録として残しておくようにします。
おさらい
以前の6月の配当トップ10の記事で、以下の3点を説明させていただいています。
知ってるよ!配当が見たいだけだよ!という人は、⬇本編へスルーして進んでください。
- タイは株式投資に向いているのか?
- 全SET市場銘柄配当利回りは平均で2.4%と日本より断然上
なお、今回からSET公式サイトにアップされている配当の数字を拾ってランキングにしています。
チャート内の独自計算結果とずれていますが、今回からSET公式の数字を用いてランキング化していますのでご了承ください。
高配当株トップ10
LPN 配当: 28.23%(SET公式発表)
L.P.N. DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY
LPN Development Public Co.、Ltd。は、手頃な価格の都市型住宅マンションの開発会社です。主なターゲットグループは、中所得者から低中所得者です。マンションプロジェクトは、顧客に製品価値を提供することに焦点を当てたLPN設計コンセプトに従って設計および開発されています。当社は、コスト優位性と規模の経済を実現するために大規模プロジェクトを開発しています。同時に、プロジェクト開発プロセスの上流から下流の段階でスピードの経済性を達成することに重点が置かれています。サービス価値の面で、会社の独自性は「住みやすいコミュニティ」にあります。ストラテジー。それは素晴らしい印象を与え、「ルンピニ」の顧客や住民との絆を築きます。「Lumpini」について他の人に紹介することをいとわないコミュニティ ブランド。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=LPN&ssoPageId=3&language=en&country=US

この会社も高配当の常連ですね。
6月のランキングもこの企業入ってきています。
概ね年2回の配当、今年は上期に0.4バーツ, 下期に0.1バーツを配当として出していますね。
SETの公式の闇ですが、騙されては駄目です。
去年の1バーツの配当を含んでしまうと28%超えます。
ただ、直近で0.1バーツの配当にしているので、来年以降の見込配当は9.7%程度に落ち着く見込です。
それでも高いですね。
2020年3月のコロナショックから株価の回復は、正直早かったほうだと思います。
底値をつけてから43日後には、高値をつけてズルズルと今も下がってきてる感じです。
ただここ1年くらいは現在の水準で安定している感じでしょうか。

過去遡ると、最高値は28バーツ水準ですね、実に現在価格の約7倍まで2013年につけています。
テクニカル的には、2016年あたりに200週移動平均を50週移動平均がデッドクロスした後、下降をたどっています。
底を打っている、といえばそうですが、このまま力尽きるパターンは大丈夫か、配当狙いの長期投資の場合には確認したほうが良さそうですね。
MBAX 配当: 17.43%(SET公式発表)
MULTIBAX PUBLIC COMPANY LIMITED
当社は、さまざまな種類の高品質ビニール袋の製造販売業者です。製品はお客様の仕様に合わせて製造されており、当社の製品は100%輸出されています。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=MBAX&ssoPageId=3&language=en&country=US

この会社は以前高配当銘柄で取り上げたこと有りましたね。
常に高配当をキープしています同社。
SET公式は17.43%ですが、直近の特配を含んでいると思うので、高く出ていますね。
基本的には年間2回の配当。
ですので次年度は12%前後に落ち着く見込です。
値動きとしては、コロナショック以前の水準は軽々到達しており今年の4月に高値をつけて、その後下がってきてる、というところ。

最高値は2015年、及び近年抵抗ラインでチャレンジしている8.35付近。
テクニカル的には、抵抗ラインに挑戦してブレイクアウトできず、利確が出て下げている状況。
直近でダブルトップしてネックラインを割り込み、ここからまだ下げそうな状況ですが、下げ止まり次第また抵抗ラインにチャレンジする上昇トレンドに入れるかが見極め。

きれいに1つ目の山を2つ目の山が超えずにネックラインを割ってきているので、少なくとも200週移動平均線までは最悪下げるでしょう。
現在価格近辺で2016から18年あたりもレンジになっているので、200週移動平均線から現在価格あたりで維持できるのではと見ています。
そこを割り込むようなら損切、レンジなら配当のために保有。
私が配当狙いで買う場合は、そんな感じで皮算用するとおもいます笑
FNS 配当: 16.33%(SET公式発表)
FINANSA PUBLIC COMPANY LIMITED
当社はタイの子会社を通じて事業を行っています。当グループは、投資銀行業務、ウェルスマネジメント、プライベートエクイティ投資など、機関投資家、企業顧客、個人顧客に幅広い金融サービスを提供しています。関連会社を通じて、証券仲介・不動産開発事業も行っております。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=FNS&ssoPageId=3&language=en&country=US

証券会社であり投資会社である同社。
この銘柄も高配当の常連ですね。
本来年1回の配当のところ、この1年間に3回の配当を出しているため配当がぐっと高くなっています。
0.15+0.35+0.15=0.65ということで、現在株価3.98に対し約16%の配当を実現しています。
ただ、これが年1回配当ペースに戻るようであれば、かつ配当が例年通りの見込の0.15あたりに落ち着くとすると、どれくらいに成るか。
0.15バーツの配当は、現在価格に対して3.7%にまで落ちるんですねぇ。
ということで、私はこの銘柄は特配だろうなと思っているので、前向きには検討していません。
ただし、グッドポイントとして、近年は株価がそこまで動いていないんですよね。

2009年以降、ほぼ横ばいです。
これは、安定しているとも言えるのでこういった銘柄かつ高配当実績がある銘柄を保有しておくのも有りかもしれません。

ただし、上場後高値が約50バーツなので、この15年間程度で株価が約90%下落している事実も忘れてはいけませんが。。。
UPF 配当: 13.75%(SET公式発表)
UNION PIONEER PUBLIC COMPANY LIMITED
当社は、ゴム糸&ゴムテープ、エスマルヒ駆血帯、止血帯、適合包帯、運動・治療バンド、弾性編組、弾性ウェビング&かぎ針編み、カバーヤーン、弾性包帯、弾性製品などの天然ゴム製の製品を製造および販売しています。布マスクとサージカルマスク、商標「ヴィーナス」の下で、また他のブランドの下で生産します。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=UPF&ssoPageId=3&language=en&country=US

今年の上期の配当が凄まじく、SET公式サイト上は13%の表記です。
現在価格からしても前回の配当が今後続くと仮定すると、13%程度の見込です。
ただ、配当の波が凄まじいです。
2021 8.9バーツ
2020 0.13バーツ
2019 4.0バーツ
2018 7.1バーツ
2017 4.9バーツ
2016 3.35バーツ
ということで、平均すると4バーツ前後?という印象です。
このあたりの配当だと仮定すると、次年度以降は大体6−7%が見込めるかな。というところでしょうか。

テクニカル的には、200週移動平均線を50日移動平均が抜けてきていてゴールデンクロスが見える。
がしかしMACDがピクリとも反応していない。

最も、この銘柄自体ができだがが殆どないので、チャート読みなどはあんまり使えないのだろうな、と思う。
そういった面でのリスクも、当然あることを理解した上でこの銘柄は検討する必要がありそう。
NOBLE 配当: 13.44%(SET公式発表)
NOBLE DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED
主な事業は、販売用不動産の開発、建設賃貸およびサービスの提供です。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=NOBLE&ssoPageId=3&language=en&country=US

この銘柄は、以前も別で取り上げたことがあるんですね。
高配当、黒字、ROEやROAも抜群に高い同社。
2020年末にはコロナショックから立ち直り、2021年に入って株式を3:1で分割。
にもかかわらず、5月にはもとの株価まで上昇。
労せず純粋な資金を得た同社も、6月以降になって下げてきています。
決算を見ていませんが、タイミングが決算後で間違いないので決算が良くなかったんだろうなと思います。
と、良いことだけではない同社。
高配当は実は2019年以降に限っての話であって、2018年は1.2−1.4%程度という内容です。
そこだけはまずチェックですね、この配当の状況は維持される保証はなく、配当が下がったら同様に配当を目的に保持している投資家は離れると思うので株価に影響してしまうだろうなと思います。

テクニカル的にどうなっているか。
長期的なトレンドとしては、一見右肩上がりに見えます。
ただ、今年に入ってからのトップが2019年のトップを超えられなかったので、200日移動平均線までは下げそうです。
よもや下げ止まらずとなると、ダブルトップのネックラインが3.5−4.0近辺なので、ここで切り戻せるか、というところ。
なので、配当的な妙味はあるんですが、株価自体の動きとして妙味があるか、というのは難しいところですね。
上向いているのが確認できるまではちょっと入りたくないチャートの形。
NSI 配当: 11.42%(SET公式発表)
NAM SENG INSURANCE PUBLIC COMPANY
会社は保険を運営しています
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=NOBLE&ssoPageId=3&language=en&country=US
あっさりした会社説明ですね。。。

この会社も、出来高が全然無いんですよね。
流動性が無いので、買うのも苦労するで称し、売るのも苦労すると思います。
そういう意味であまりお薦めはできないですね。

ただ、長期間に渡り高配当を実行している点や、現在の長期トレンドがゴールデンクロス作ってるところもいいですよね。
きれいな形ではないですが、カップウィズハンドルも形成してブレイクアウトしそうなチャートを作っていたようです。

が、恐らく2021年3月の決算が駄目だったんでしょうね、ガクッと戻してしまっています。
その後はレンジになってちょっといままた戻している状況。
ということで、決算要チェック銘柄です。
TIPCO 配当: 10.39%(SET公式発表)
TIPCO FOODS PUBLIC COMPANY LIMITED
当社は、AURAブランドですぐに飲める天然ミネラルウォーターを製造・販売しています。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=TIPCO&ssoPageId=3&language=en&country=US
天然水というより、パックのジュースのイメージですよね。

有名な同社も、配当は実は高いんです。
ただし、今年に入ってからの配当が多いこともあり、実態よりもやや高めに配当率が出ています。
概ね例年は7%前後でしょうか。
それでも高い部類に入りますね。

飲食系だけ有って、コロナショックからの立ち直りは早かったです。
20年秋にはすでにコロナショックの水準に戻しています。
その後じわじわ株価を上げていて、短期的に現在はなだらかな上昇基調に乗っているところです。

長期的には、移動平均線の方向がまだ定まっていない状況。
200週移動平均まで戻ってきた、という表現が正しいチャート。
ここからレンジを経て、下げるのか、上げるのか、方向が決まると思います。
今後の値動きにチェックしつつ、入る方は見守りましょう。
Q-CON 配当: 8.85%(SET公式発表)
QUALITY CONSTRUCTION PRODUCTS
当社は、オートクレーブ養生気泡コンクリート製品の製造・販売を行っております。その製品には、ブロック、リンター、壁パネル、床パネル、階段が含まれます。会社はLHからスピンオフされました。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=Q-CON&ssoPageId=3&language=en&country=US

この銘柄も配当が高く出ていますが、今年の配当が際立って高かったために8%強をつけているだけかなと思います。
例年は0.2程度、2019年は0.06、それ以前は無配、という感じなので、あまり期待せず購入検討は身長にしたほうが良い気がします。
こういうところが、SETの公式サイトの闇だと思いますね、一見超高配当に見えるんですが蓋を開けると全然過去の動きからして違うという。

株価はほとんど上下動していない状況ですね。
配当を待って保有する、株価の上昇は見込まない、という場合にのみこの特徴は好材料だと思います。
PT 配当: 8.70%(SET公式発表)
PREMIER TECHNOLOGY PUBLIC COMPANY
オフィス賃貸を提供し、情報技術事業に投資する。当社の子会社であるDataproComputer Systems Company Limitedは、Total Enterprise Solution and ServiceProviderの事業を運営しています。子会社はまた、独自に開発した製品や、情報技術サービスを含む主要なグローバル企業の販売代理店として任命された製品を所有しています。
https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=PT&ssoPageId=3&language=en&country=US

レンタルオフィス、貸オフィス業?ということですが、私はバンコクでの開業時に結構調べたつもりなんですがそれでも知らなかったですね。
コロナショック後の回復は一気に右肩上がりで戻しています。
ただ、今年の6月にガクッと落ちているので、決算が悪かったんだろうな、と推測できます。
毎年安定的に高配当を実施していることは好材料ですね。
以降も8%前後は見込めるかな。と想像できます。

長期トレンド的にも、ゴールデンクロスが出てますね。

6.8あたりが抵抗ラインに成ると思うので、その前までにきれいなカップウィズハンドルが見れれば一気にブレイクアウトしそうな気配あり。
この銘柄はチャート的にも、配当が本当っぽいというところでも、好印象を受けます。
DTAC 配当: 8.31%(SET公式発表)
TOTAL ACCESS COMMUNICATION

皆さんご存知DTACですね。
DTACはあまり知られてないかもしれませんが、配当が良いんですね。
じわりじわりとですが、20年以降配当は7%を超え、21年に入ってからは9%超です。
特配をしているような感じでもないですが、純粋に投資を煽るために配当を上げている状況かと思います。

株価自体はというと、正直目も当てられない状況ですね。
2013年ころをピークに、下落の一途です。
現在価格も底のように見えるものの、本当に底になるのは09年、16年、20年のコロナショック、と3度底を打って止まった29.75あたりだと思います。
なので、ここまでは悪材料があれば必ず下がると思います。
現在価格が36付近なので、29付近まで下落することを考慮すると、あと20%下落までは下げ幅があるという理解をしておいたほうが良いと思います。

直近の数週間も、前回高値を超えられずに下落トレンドが続いましたがようやく抵抗ラインにタッチできた感じ。
なのでここで切り戻せたら上昇に転じそう。
ただサポートラインを更に下げるようなら、もう少し長期手に様子見が必要だと思います。
最後にご紹介
タイで超長期保有し売却益を狙える銘柄はこれ!という11銘柄を、以下で纏めています。
2021年9月調べ高成長銘柄トップ11⬇

ただし!避けるべき!という高配当でも業績が良くない、株価が良くない銘柄も存在します。
そんな16銘柄を厳選してご紹介しているのはこちら⬇
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