- この記事で分かること
- この記事から気づく結論
- 有名だけど投資候補にならない銘柄郡
- 避けたい銘柄1:ADVANC 配当4%前後 成長率3.85%
- 避けたい銘柄2:BBL 配当4%前後 成長率0.5%
- 避けたい銘柄3:BTS 配当4%前後 成長率8.82%
- 避けたい銘柄4:DTAC 配当9% 成長率マイナス
- 避けたい銘柄5:INTUCH 配当5% 成長率4.63%
- 避けたい銘柄6:KBANK 配当2% 成長率5.05%
- 避けたい銘柄7:LH 配当7% 成長率マイナス
- 避けたい銘柄8:PTT 配当4% 成長率4.77%
- 避けたい銘柄9:PTTGC 配当5% 成長率マイナス
- 避けたい銘柄10:RATCH 配当5% 成長率0.73%
- 避けたい銘柄11:SCC 配当4% 成長率3.07%
- 避けたい銘柄12:SCB 配当4% 成長率4.69%
- 避けたい銘柄13:TOP 配当4% 成長率1.13%
- 避けたい銘柄14:KTB 配当5% 成長率0.33%
- 避けたい銘柄15:TTB 配当4% 成長率マイナス
- 避けたい銘柄16:TRUE 配当5% 成長率マイナス
- 最後に
この記事で分かること

そう言えば、あの有名なタイ株、なんでオススメに載ってない?
先日タイ経済、タイ株式マーケットて、未来あるのかなと思って調べてみました。
以前タイ株の中で長期的に保有するならこの11銘柄!として纏めた⬇の記事があります。
この記事の後で、SET50から11銘柄を厳選してご紹介しました。
では、その他の39銘柄は本当に成績が悪いのか?
検証に使ったデータが有るので、お知らせしようと思います。
この記事から気づく結論
株価の上昇がうまく出来ていない企業は、配当が高い傾向にある
売上が伸びない➡投資されない➡資金が流入しない➡配当を上げて資金流入を促す➡配当で純利が圧迫される➡売上増進に投資が出来ない➡配当を下げられない
この負の螺旋から抜けられない為だと考えます。
例を上げれば、GLOBALなどは、配当は1%未満の年度もザラにあります。
MINT, CPNも配当は1.5%以下です。
3%を超えてくると、企業経営上負担が大きすぎて運営に直結してくる危険水域でもあります。
超長期で株価の上昇を狙っている投資の場合には、この当たりもチェックしてみると良いと思います。
有名だけど投資候補にならない銘柄郡
避けたい銘柄1:ADVANC 配当4%前後 成長率3.85%
AISブランドを経営するADVANCは、後で出てきますがDTAC・TRUEとともに、残念ながら携帯キャリア全銘柄がスルー推奨にランクイン。
2005年比較だと魅力ないですね、約100%増にとどまっています。
ただしSET50施行前の1992年に上場しており、上場時からの比較だといい傾向が見れます。
上場後の推移で見ると、上昇は悪くないため、”近15年程度の成績は振るわない”という評価です。
1992年株価:5バーツ前後
2021年株価:194バーツ
1992年比較 純年平均成長率:13.45%
2005年株価:106バーツ前後
2005年比較 純年平均成長率:3.85%しか伸びてない
※↑言うほど悪くないが、繰り返しますが近年は伸び悩み。
避けたい銘柄2:BBL 配当4%前後 成長率0.5%
1981年からデータが有る株価ですが、42年かけて113%増の株価です。
(*75年に上場しているようですが、データがないので最古データからの比較です。)
1981年株価:18バーツ前後
2021年株価:135バーツ前後
1991年比較 純年平均成長率:5.17%
2005年株価:107バーツ前後
2005年比較 純年平均成長率:0.58%
この銘柄も、意外と配当が高いんです。
1986年からのNASDAQ準年平均成長率は14%強なので、結論としてこの銘柄を買うのであれば米ETFを直接買うのが正解だと思います。
避けたい銘柄3:BTS 配当4%前後 成長率8.82%
配当は高めの3%超え。
特に2014年から2017年は7%前後の配当と、危ない水準です。
2010年株価:3.75バーツ
2021年株価:9.5バーツ
純年平均成長率:8.82%
上場後の推移でこれだけしか伸びていない。
かつ、ほぼ独占企業でコロナショックが有ったにせよ、ちょっと大丈夫かなぁという推移です。
避けたい銘柄4:DTAC 配当9% 成長率マイナス
AISブランドを経営するADVANC、後で出てきますがTRUEとともに、残念ながら携帯キャリア全銘柄がスルー推奨にランクイン。
売上は2015年頃から右肩下がり。
売上は減少してるのに配当がぐんぐん上がっています。
危ない傾向です。
2007年のデータが有る年以降、株価推移はなんとマイナスです。
2007年株価:41バーツ
2021年株価:38.5バーツ
株価の伸びも悪く、配当が高すぎる。
倒産まで有り得そうな危なさがあります。
高配当株なので、配当だけ調べる方にはすごい有名で人気の銘柄ではありますが、超長期投資と株価の上昇面としては疑問符が付きます。
避けたい銘柄5:INTUCH 配当5% 成長率4.63%
1990上場。
TradingViewにデータがないので、Investing.comで詳細を確認しています。
1990年株価:3.18バーツ
2021年株価:82バーツ
純年平均成長率:11.05%
上場来の伸びで見ると、申し分ないですね。
ただし、2005年以降の近年15年成長で見て見ると、
2005年株価:39.75バーツ
純年平均成長率:4.63%
この16年間では、年間4.63%しか伸びれていないんですね。
米指数含め、IT系にはかなり追い風だったここ10年だと思います。
それでもこの数字は、新興国という点を加味しても魅力が薄いかなと感じます。
なんと言っても、やっぱり配当が高い。
こういった銘柄はあまり積極的に投資したいなとは思えないところです。
避けたい銘柄6:KBANK 配当2% 成長率5.05%
この銘柄は避けたい銘柄の中では珍しく、配当がかなり低めで2%前後です。

1981年株価9バーツ
2021年株価121バーツ
純年平均成長率:6.71%
1981年から2021年までの40年間で、年平均成長は6.71%しかありません。
また、近16年でみても、
2005年株価55バーツ
純年平均成長率:5.05%
とほとんど伸びていないことがわかります。
よってカシコン銀行は全体的に全然伸びていない企業ということがわかります。
コロナショックの下落が大きいですが、加味してギリギリ5%伸びているという状況は他社比較からも厳しいですね。
配当が低く、伸びもあまり見込めないということで、避けるべき銘柄かなと思います。
避けたい銘柄7:LH 配当7% 成長率マイナス
2004年上場後、株価推移を見たら一目瞭然ですね。
営利・純利は2017年頃までは伸びているんですが、伴って株価がついてこないですね。
配当は7%強。
これでは純利も上がってこないと思います。
マイナス成長の時点で、投資対象ではないですね。
避けたい銘柄8:PTT 配当4% 成長率4.77%
2001年上場。
2001年株価3.5バーツ
2021年株価39バーツ
2001年以降 純年平均成長率:12.81%
悪くないですね!ただし、近年16年で計算し直すと、
2005年株価18.5バーツ
2005年以降 純年平均成長率:4.77%
全然伸びていないんですね。
株価公開から現在でみたら、伸び率は良いのですが近年は全然伸びていないことがわかります。
またコロナショックの影響をモロに受けていることは間違いないのですが、それでも直近16年は伸びていないという判断をせざるを得ないと思います。
更には配当も高いですよね。
国営企業なので倒産の危機はない、という点に胡座をかいているんだろうな、と感じます。
株価上昇の見込めない、超長期投資対象としては厳しい銘柄かなと思います。
避けたい銘柄9:PTTGC 配当5% 成長率マイナス
2011年上場。
株価から一目瞭然ですが、マイナス成長です。
収益が伸びてこないですね。
コロナショックももろに受けているところです。
配当ももちろん高いですね。
超長期的には無い銘柄ですが、短期的には現在上昇傾向にあります。
コロナ禍終了までの短期売買では利が出そうな銘柄です。
避けたい銘柄13出でてくるTOPと推移が酷似しているので傾向は両社でつかめると思います。
避けたい銘柄10:RATCH 配当5% 成長率0.73%
2004年株価40バーツ
2021年株価45.25バーツ
年平均成長率0.73%
ありえないですね。
配当も5%前後とかなり高いです。
超長期投資としては意味をあまり感じません。
避けたい銘柄11:SCC 配当4% 成長率3.07%
1975年上場。
データが存在するのが、1981年以降。
1981年株価2バーツ
2021年株価412バーツ
年平均成長率14.25%
素晴らしい伸びですね。
上場後の上昇率は文句ないです。
ですが近年で見てみると、
2005年株価254バーツ
2021年株価412バーツ
年平均成長率3.07%
全然伸びていないんですね。
高度成長期にかけて建設業が伸びた際に恩恵を受けた、という印象です。
少子高齢化が進む今後のタイにおいて、右肩に下がると予想しています。
超長期投資にはビジネス的にも、近16年の結果的にも、向かないと思っています。
避けたい銘柄12:SCB 配当4% 成長率4.69%
1976年上場。
これもデータがTradingViewにないのでInvesting.comをみても、そちらも2004年以降しか無い。
ということで、2004年以降のデータで検証します。
配当約4%。
2004年株価47.5バーツ。
2021年株価103.5バーツ
年平均成長率4.69%
上場後のSCBの株価推移
ひどいですね。
全然伸びていないことがわかります。
株主構成的にも、利益を追求しているような企業ではないのかもしれませんね。
何れにせよ、超長期投資としては向かない銘柄です。
避けたい銘柄13:TOP 配当4% 成長率1.13%
パッと見で伸びていないな、というのがわかりますよね。
配当も高水準を維持してきた同社。
営利、純利共に同水準をさまよっており、伸びていない事がわかります。
2004年株価40.5バーツ
2021年株価49バーツ
年平均成長率0.73%
低いですね。
エネルギー事業でも有るし、コロナショックが有ったとて低すぎるかなと思います。
今後の伸びシロがあると思えば聞こえは良いですが、超長期には向かないと感じます。
PTTGCの推移と酷似していますね。
重ねるとこんな感じ。
どっちもどっちのどっちも避けるべき銘柄ですが。
避けたい銘柄14:KTB 配当5% 成長率0.33%
パット見でアウトですね。
ほとんど伸びていません。
2004年株価10.5
2021年株価11.1
年平均成長率
2005年株価40バーツ
2021年株価11.1バーツ
年平均成長率0.33%
配当も5%弱と、危険な水準。
クルンタイカードKTCは素晴らしいのに、残念ですね。
この銘柄は金融銘柄として保有するのは危険だと思います。
避けたい銘柄15:TTB 配当4% 成長率マイナス
紹介する中でダントツで危ないですね。
そもそも近年合併等を行いましたが、株価に反映されません。
配当も以前高いですし、株価上昇は今後も見込むのが厳しい銘柄です。
ただ見ると営利と純利は微増しているんですけどね。
避けたい銘柄16:TRUE 配当5% 成長率マイナス
トリを飾るのはみんなご存知TRUEです。
AISブランドを経営するADVANC、DTACとともに、残念ながら携帯キャリア全銘柄がスルー推奨にランクイン。
2004年株価3.86バーツ
2021年株価3.34バーツ
ということで、マイナス成長です。
配当も、なんとほぼ無配だったんですね。
近年は少し出ていますが、それでも2%前後です。
長期投資、配当狙いとしては、避けるべき有名だけど美味しくない企業だと思います。
最後に
SET50銘柄の中で、超長期で保有するにはこの銘柄!株価の上昇が見込めそう!という銘柄もあります。
⬇の記事では、そんな銘柄を11種類、厳選してご紹介しています。
是非覗いてみてください。

やっぱり私は高配当株を保有したい!という方に、高配当株を業績関係なしに上からトップ10並べている記事もあります。
2021年8月の高配当トップ10⬇

2021年6月の高配当トップ10⬇
特に高配当は年間20%を超えるリターンだったりします。
また手堅く銀行預金でガッチリ守りたいという方向けに、タイの銀行金利比較も以下でしています。

是非見てください!
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