KUMWEL暴落時系列報告。この事件から学ぶべきことは。

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この記事の内容について

この記事は、TwitterでSeaside and Beyondさんから頂いたコメントが気になって調べてみることにしました。

KUMWEL 日足

恐らく6月中旬からの2ヶ月間における値動きかなぁと思いました。

この間の値動きと何が起こってこうなったのか、というのを調べていこうと思います。

この暴落レポートは、同様の経緯をまとめ、他の銘柄で同様のケースが合ったときにいち早く気づくためにはどうすればいいか。

まとめていこうと思います。

なお、登場する銘柄については、”買ったほうが良いよ!”、”売ったほうが良いよ!”という意見がある記事ではないです。

こうすればよかったのに!という趣旨でも有りません。

私は絶対と思われていたタイ国際航空で痛い目を見ましたし、考えても注視していても回避できないことは多いと思っています。

なので、あくまでも、温故知新、知行合一。

  • 今後同じことにならないように投資家がすべきことは。
  • どんな経緯があったのか理解すべきではないか。
  • なぜ暴落したのか考察。

このあたりを考えていきたいな、と思います。

時系列サマリー

  1. 07 Jul 2021 17:10 異常な値動き検知
  2. 07 Jul 2021 17:38 現金残高が監視基準に抵触してアラート
  3. 08 July 2021 ▲16%
  4. 20 Jul 2021 18:10 財務改善案の提示
  5. 21 Jul − 11 Aug 2021 +8%
  6. 11 Aug 2021 18:01 第2四半期決算開示
  7. 13 Aug 2021
    1. 16:00-16:30 ▲20%
  8. 16 Aug 2021
    1. 9:00-9:30 ▲20%
  9. 17 – 27 Aug 現在 +40%

この記事は誰向けか

あくまで事後報告のレポートです。

ですので、次回に活きるか、活かせるか、は不明です。

もとい、全く同じ動きはしないでしょう。

ですので、タイ株の投資家のかた。

タイ株の銘柄分析をされている方。

個別銘柄を購入検討されている方。

個別銘柄取引で損をしてしまった方。

色々といらっしゃると思いますが、この記事では情報を時系列にまとめて行くことに努めます。

ですので、今まで過去に”自分の銘柄は大丈夫かな”と思ったことのある方に向けた記事になります。

皆様の次回の取引、現時点で持っているポジションの銘柄について、お時間があるときに一度立ち止まって確認されてみてください。

この記事から考えた結論

①決算というような、内容を精査しないとパット見で判断できないファウンダメンタル要因では、株価は即座反応しない、のではないか。

②SETの監視基準に抵触しましたよ、というような、わかりやすい”危なそうだ”というシグナルは、より早く株価に対して影響を与える、のではないか。

それでは、上記の結論に至った経緯をまとめていこうと思います。

時系列まとめ

07 Jul 2021 17:10 異常な値動き検知

KUMWEL 日足

7月6日 寄付4.4付近

7月7日 大引5.36付近

2日間で約22%上昇。

これを受けて、SETから、異常な値動きを検知のため説明を待っているとアラートが発令。

主題 :
と比較して価格と取引量の異常な動きを示す証券
前の取引セッション。SETは企業からの説明を待っています
関与。(取引アラートリスト)
取引アラートリスト:2021年7月7日
セキュリティ:KUMWEL

https://www.set.or.th/set/pdfnews.do?newsId=16256149746320&sequence=2021075689

07 Jul 2021 17:38 現金残高が監視基準に抵触してアラート

上記値動きと同日、SETから現金残高が監視水準に抵触したとしてアラート

7/8から28日までの監視と成る。

レベル1:現金残高
セキュリティシンボル開始日終了日
KUMWELL CORPORATION PUBLIC COMPANY LIMITED KUMWEL 2021年7月8日2021年7月27日

https://www.set.or.th/set/pdfnews.do?newsId=16256149747670&sequence=2021075703

08 July 2021 現金残高アラートが出て翌営業日の取引

約16%の下落。

これが何の要因だったのか、は明確にできないと思いました。

事後考察としては、上げすぎた反動で下げたのか。

何れにせよはっきりしません。

5日、6日、7日と3日連続で窓を開けて上げたので、定石的には”三兵”で上昇を描くはず、と見れると思います。

なので私がここでこのローソクチャートに気づけたら、結果論的には最悪のタイミングになりますが、”買い”で入っていたと思います。

よって、この現象は説明がしにくく、故に1日前の現金残高が監視基準に抵触した、というニュースを受けて売りが入った、と見るのが一番正解に近いのかな、と考えます。

9 – 20 July 2021 この間の値動き

KUMWEL 日足

7営業日で約3%下落

これは取引アラートが出た後、窓を開けて下げてからは20日までそこまで大きく値動きしませんでした。

大きな下落がこの期間で起きなかったからこそ、以下のことがより明確に仮定できるのではないでしょうか。

  • アラート発令は、少なからずやはりマイナスに働くのではないか。
  • アラート発令後、1営業日中など短期間で下げる。
  • アラートに気づいた後、即座対応することで痛みを緩和できるかもしれない。

20 Jul 2021 18:10 財務改善案の提示

当該会社から、財務改善の案と報告が提示される。

July20, 2021
Subject: Report on use of proceeds from capital increase by Initial Public Offering
To: President
The Stock Exchange of Thailand
According to the Initial Public Offering (IPO) of Kumwell Corporation Public Company Limited (“the Company”)
during July 24-26, 2019 on newly issued ordinary shares in the amount of 130,000,000 shares at 1.10 Baht per share.
After the deduction of expenses incurred from this offering, the remaining proceeds are in the amount of 130.48 Million
Baht.
The Company would like to report the use of proceeds from IPO for the period ended at June 30, 2021 as
follows:

https://www.set.or.th/set/pdfnews.do?newsId=16267374331160&sequence=2021079487

2021年7月20日
件名 公募増資の資金使途に関するご報告
To: 社長
タイ証券取引所(The Stock Exchange of Thailand
Kumwell Corporation Public Company Limited(以下、「当社」)の新規公開(IPO)によると
を2019年7月24日から26日にかけて、1株あたり1.10バーツで130,000,000株の新規発行普通株式で実施しました。
この募集で発生した費用を控除した後の残りの収益は、130.48 百万バーツとなりました。
当社は、2021年6月30日に終了した期間におけるIPOによる収入の使途を以下のとおり報告します。
以下のとおりです。

https://www.set.or.th/set/pdfnews.do?newsId=16267374331160&sequence=2021079487

内容は悪くないですよね。

ワラントでもない、担保付きの短期ローンでもない。

21 Jul − 11 Aug 2021 この間の値動き

これを受けて、値動きはどうなったのか、以下になります。

KUMWEL 日足

対応内容が悪くないことから、株価にはそこまで影響しませんでした。

この13営業日では、約8%プラスとヨコヨコの展開です。

このことからも、

  • この財務改善内容は市場関係者からすると悪くなかったのではないか。
  • 対応策がきちんと提示される場合、株価にはそこまで上下動は見られないのではないか。

ということが仮定できます。

11 Aug 2021 18:01 Financial Performance Quarter 2 (F45) (Reviewed)

21年第2四半期決算がSETから共有されました。

Financial Statement (F45)
KUMWELL CORPORATION PUBLIC COMPANY LIMITED
Financial Statement(In thousands)
Quarter 2 6 Months Reviewed Reviewed
Ending 30 June 30 June

Year 2021 2020 2021 2020

Profit (loss) 6,903 9,828 22,667 22,910

attributable to equity holders of the Company *

EPS (baht) 0.02 0.02 0.05 0.05

Type of report Unqualified opinion

Remark*For consolidated financial statements
Please review financial statement (Full Version) before making investment decision

https://www.set.or.th/set/pdfnews.do?newsId=16286329393330&sequence=2021087830

これを受けて、窓を開けて下落。8月11日の夜発表後、8月12日が運悪く祝日、8月13日がスタート。

13 Aug 2021

KUMWEL 日足

当日ストップ安のように約30%下落

ただし一見大暴落に見えるも、実際は突然ではなく。

KUMWEL 30分足

こんな感じで、実は寄り付きからストンと落ちたわけではない。

9:00-9:30

このの30分間では、寄り付きの動きがわかる。

この寄り付きで窓を開けて下落した値段でスタート。

寄付き後一気に8.5%程度下げているが、反動で半分ほど切り戻し9:30の段階では結局前日比5%下落

9:30-16:00

そこから16時頃まで、なだらかに下げ続け株価への影響が少なかったのだな、というようにも見える。

16:00-16:30

突如の20%下落

その後反動で上げることもなく、大引け。

16 Aug 2021

土日を挟んで16日が始まる。

9:00-9:30

大きく窓を開けて前場が始まり、30分間で約20%下落

その後大きく戻すことなく16日は終了。

17 – 27 Aug 現在

追加のアラートや案内はSETサイトには無し。

ただし下げの反動からか、株価は16日の底値と比較して40%上昇

そして現在に至る。

この事件から学ぶこと

時系列サマリーを見ていて、あれっと思ったことがあります。

  1. 07 Jul 2021 17:10 異常な値動き検知
  2. 07 Jul 2021 17:38 現金残高が監視基準に抵触してアラート
  3. 08 July 2021 ▲16%
  4. 20 Jul 2021 18:10 財務改善案の提示
  5. 21 Jul − 11 Aug 2021 +8%
  6. 11 Aug 2021 18:01 第2四半期決算開示
  7. 12 Aug 2021 祝日
  8. 13 Aug 2021
    1. 16:00-16:30 ▲20%
  9. 14 − 15 Aug 2021 土日
  10. 16 Aug 2021
    1. 9:00-9:30 ▲20%
  11. 17 – 27 Aug 現在 +40%

7月7日のレベル1アラートの後で、7月8日は即翌営業日に窓を開けて寄り付いて大幅下落。

約20%を1日で落とす。

その後戻しているとは言え、7月9日も下落は続き、この2日間でトータル約30%を落とす。

しかし、決算発表後の11日夜から12日祝日をはさみ、13日の前場からザラバ16時頃までのほぼ約1営業日分は、ストップ安に成るほど株価が動いていない。

とは言え、10%は動いているか。。。

しかし、致命傷にはならない程度の動きではないか。

よって、

①決算というような、内容を精査しないとパット見で判断できないファウンダメンタル要因では、株価は即座反応しない、のではないか。

②SETの監視基準に抵触しましたよ、というような、わかりやすい”危なそうだ”というシグナルは、より早く株価に対して影響を与える、のではないか。

以上より、次回は上記①がどうだったのか、決算情報を見てみようかな。

そしてその次に、アラートが上がって居る銘柄の株価の動きを確かめて、上記①と②が本当かを確かめるのが良さそう。

最後に

調べてみると、株の値動きやネットの書き込みなどは面白いなぁと非常に思います。

影響の速度、値動きのタイムラグ、思惑と反対に動いたときの掲示板などの書き込み。

リアルタイムで見ればこそ、おもしろことって多いなぁと思いました。

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