SET 財務諸表比較。資源セクターからタイ経済回復の兆し。PTGは素晴らしい財務諸表。

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財務諸表考察
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最近、各顧客の財務諸表を眺めることが趣味になってきました。

タイ国内は、どうしても与信管理がしにくく、取引先からの未入金などは日常茶飯事に発生してしまいます。

そういう際に、資本は、純利は、昨年比は、など調べておくと、交渉材料として不測の事態に役立つ事が多いです。

今日はその流れで、タイ国内企業の資源エネルギーセクターを調査しておりましたのでその内容をお伝えできたらと思います。

タイ経済は戻ってきている

以下のグラフは、財務諸表から主要数字の抜粋になります。

2019、2020、そして全四半期の最新財務諸表の比較になります。まずは、利益と資本の関係を以下にまとめました。

The Stock Exchange of Thailand - Company Summary
The Stock Exchange of Thailand: Your Investment Resource for Thailand's Capital Market

当社のコア事業は、以下の7つのグループに分類できます。
1.石油事業(当社のコアおよびオリジナル事業)、および小売事業。
2.LPG事業。
3.輸送および倉庫事業; PTサービスステーションおよび在庫管理のための石油輸送事業。
4.消費事業向けの再生可能エネルギー、バイオディーゼル生産、パーム油。
5.サービスステーションにおけるマネジメントシステム事業および機器保守事業。
6.飲食事業。
7.自動車および商用トラックのオートケアおよびメンテナンスサービス事業。
8.電子マネー事業。

https://www.set.or.th/set/factsheet.do?symbol=PTG&ssoPageId=3&language=en&country=US

Graph1. 各資源株ごとの純利益と税引前利益、株主資本、Net Profit。

2019年度の資料を確認すると、コロナショックが始まった頃だと思います。

2020年の以下の資料と比較してみて分かるとことですが、

コロナショックによって2020年の利益は10社中6社が赤字に陥った。

2020年の純利益は、PTGを除き、黒字の会社に限ると通常期の約55分の1まで落ち込む企業もあった。

PTGは、コロナショックであった昨期2020年度に、2019年度の純利益を更新(超えた)した。

PTGは、2018年度の純利益は6.2億バーツを計上していた。これから分かることして、コロナショックであった2020年度にも関わらず、純利を300%に伸ばした!

ほぼ全資源セクター企業が純利を伸ばせない中で、PTGは特殊ですね。

よほど利益を上げる構造が良いのでしょう。

個別のIR資料をWebサイトから取ってきて、これは調査する価値が有る気がします。

ちなみにPTGは、ビジネスモデルは他社と同様に、ガソリンスタンド、CoffeeWorld(*私は高いので行かないですが)、LPGビジネスが主幹です。

コロナショックで外食控えが有り、LPGが売れた、と結論付けられないと思います。

なにか当社は利益を上げる構造が素晴らしい、固定費が低い、変動費が景気に影響されにくい、など秘密があるんだと思います。

ということで、次回はPTGを調べてみようと思います。

そして以下が最新の前四半期財務諸表です。

PTTに至っては、2020年度の全体純利をこの3ヶ月で取り戻した、位の純利形状がされています。

またPPTEPに至っても、2020年度の約半分の純利を全3ヶ月で計上できています。

極めつけはPTTGC。

PTTGCはコロナショックで純利益が前年比1.2%、55分の1程度まで落ち込んでいました。

しかし前四半期では2019年度の純利益とほぼ同額の純利を計上できています。

これは2020年度に固定費や変動費の見直しを図った結果、急激に利益率が上昇したのではないか、と思います。

これも個別に調査する必要がありそうですね。

何より、調査した全10社において、全社が純利益黒字を計上できています。

これは、これからの経済の流れに明るい材料なのではないでしょうか。

こうして2019からデータを眺めてみると、資源セクターはPTGがどう考えても強そうですね。

企業規模もそこまで大きくなく、景気変動を受けにくい経理体制にある。

この点は非常に評価できると思います。

Graph2. 各資源株ごとのROEとROA, EPS

次に配当性向チェックです。

2019年度の配当性向は以下の通りでした。

ESSO, SPRC, IRPC, BANPUは当時から自己資本(株主資本)を食い潰している状況でした。

2019年度からして債務過多になっている状況なので、コロナショック関係なしに経営改善を行う必要があったということがわかります。

その後、2020年度の財務諸表ではどうなったかというと、

ESSO, SPRC, IRPC, BANPUは期待を裏切らず自己資本(株主資本)を食い潰している状況が続きました。

更に、TOP, BCPまでが当期は債務過多になりました。

実に10社中6社が経営状態として不健全なレベルまで落ち込み、どれだけこの業界が影響を受けたか、ということが分かります。

そして、直近四半期ですが、

見事に、BANPU以外は債務過多状況を脱しています。

ここから分かることとして、やっぱりPTG強いですね。

どんな状況でも、同様のROEを維持していることは非常に投資家からすると安心できると思います。

また、BAUPUは何が起きてるんでしょうかね。

コストカットが同業他社と比べて進んでいない、固定費変動費が削減できていないのかなと思います。

債務過多の状況が改善できてないですね。

この企業だけ同業他社ができていることができていない、ということでちょっと危ない気がします。

Graph3. 各資源株ごとの負債合計と負債返済理論年数

こちらが2019年度の指標になります。

数値がマイナスになっているところは、当年の純利益が赤字であったことになりますので、指標として意味をなしておりませんがご了承ください。

PTTは負債が巨大ですが、純利も巨大であるため約12年程度で負債完済できる能力を秘めています。

これはPTTGCやPTGと同等と、負債額からするとコントロールできる能力があり非常に強いな、と感じます。

またPTTEPは負債が純利に比べて比率が低く、同業他社の約半分の負債割合になっています。

これは、不測の事態の際に利益を新規事業等に回すことが可能であり、強い点であることがわかります。

次に、2020年がどうだったという点ですが、

殆どの企業がマイナスに陥り、PTT, PTTEPの負債割位が増しました。

これからの純利計上と、負債の関係を監視していくことが必要かなと感じます。

これらから分かること。

私は、この調査を行う前、PTTは何があっても大丈夫だろう。

と安易に勝手に思っておりました。

アマゾンカフェもよく行きますし、コロナショックも問題なく耐えていると思っていました。

ですが、蓋を開けて調べてみると、PTTが悪いわけではないですが、PTGのような同セクターでよりよい会社は見つかりました。

投資においては、もちろんチャート分析が必要ですし財務分析は時間がかかることですが、もしも超長期的に投資を行っていく、という考えがあるのであれば、やはりチェックする必要があるんだな、と感じました。

また、最新の四半期結果から、今回調べた全企業10社の業績は上向いており、純利益黒字計上が見えている所まで来ています。

これは、観光業に大きく影響を受けているタイ経済にとって、一つの回復の兆しが見えている、という証拠になるのではないかと思っています。

資源セクター個別株に対する財務諸表分析結果

最後に、私が感じる個別株の評価です。

以下の企業は個別で財務諸表をきちんと分析する必要がありそうです。

PTG

この企業は、どんな経済状況であっても純利益を計上できる耐性を持っていると読み取れます。

このタイプの企業は、不測の事態にもちろん強いため安定的な企業運営が可能です。

資源セクターでもしも投資対象を見つけたいと思っている方は、ぜひこの企業を調査してみることをおすすめします。

BANPU

この企業は、あまりにも純利益黒字計上に時間がかかり過ぎと思います。

おそらく売りげ原価にかかる減価償却費が高い、そもそも原価が高い、固定費・変動費が削減しにくい、など、なにか支払いをコントロールする余力が無いんだと思います。

こういった企業は、今回のコロナショックのような際にどうなるかをきちんと見極めないと、耐えられずに事業縮小などを行うため株価にもろに影響します。

いずれの2社も、良い意味でも悪い意味でも、ちゃんと調査しようと思いました。

以上になります。

これを見てくれた皆様が個別で財務諸表を見てみようかな、と思ってもらえるようになることを祈っております!

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