こちらで書いた観光レジャー株CSRが何故か財務諸表めちゃめちゃ良いことを受けて、
過去4年間分調べてみました。
結論ざっくりまとめ
CSRは、素晴らしい経営状況だと思います。
財務諸表から、経済不況下があったことを一切感じません。
ただ、後述していますが投資するには各種パラメータがちょっと割高でありお得感、美味しい感じがあまりしないです。
これからのアフターコロナを見据え、仕込んでおくことはいいと思いますが現状の株価では割高感が否めません。
割安な状況になるまで、ゆっくり放置してぜひ優良監視銘柄として引き続きウォッチしていけたらと思います。
財務諸表まとめ

財務諸表の比較に当たり、生データをこちらから入手しています。
では過去と同様、ブロック図にしてみます。
直近四半期のデータです。

そしてこれを売上を基準値として100において、割合表示化。

こうなりますと。
これ見ると、粗利率57%とかサービス業でどんなコスト管理してんの!?って位高いですね。
間違っているんだろうと思って何度も見直してるんですが、あってました。
なんと純利で売上高の23%出てます。
これは、おそらく一番打撃を受けている業種業態において、経済影響を受けにくい収益構造であることは非常に強いと言えると思います。
ただこれがこの四半期だけでは一切意味ないので、ちゃんと見ましょう。
ということで、ちょっと期待しつつ更に細かく分析をするために財務諸表をもう少し細かく見てみます。
次に、財務データと統計データを4年分及び直近四半期データの合計5つのデータで比較してみます。
財務データ可視化

こちらが、過去4年の財務データまとめになります。

全項目特に目立った増減は無いですね。
売上、負債、資産、全てこの直近4年キープしています。
経済不況下を加味すると、キープできていることが強いんですが。
ただ、P/Eがかなり高いです。
2020年度のデータですら40を超えています。
株価に対して純利が追いついていないので、かなり割高な状況です。
最も、このまま株価が上がり続けるのであれば得に割高だろうが割安だろうが投資する意味はあるのでいいのですが、ちょっと一般的には手が出しにくいですよね。
調べる前は、P/Eは15前後かなぁなんて勝手に夢見ていました。
純利率がP/Eの傾きと同様に伸びていないのか、細かく統計データを見たいと思います。
統計データ可視化

次に、過去4年の統計データまとめになります。

ROA, ROEがP/Eの傾きでついてきていないですね。
最も、EPSは逆相関的に下落。
純利益率は2020年を加味しなかったとしても、18年30%、19年28%、21年直近四半期23%と、
業界が苦労している中では素晴らしいことに変わりはないのですが、下落し続けていることがわかります。
一般的には、P/Eが低く、ROEが高くかつROAが同水準、堅調な右肩上がりの企業を見つけるべし的なセオリーから言うと、この企業の財務諸表は残念ながらそれには当てはまらないかなと感じます。
ただ、景気に影響されやすい同業界でここまで財務状況を維持しているのは素晴らしいと思います。
経済不況下から立ち直れていない同業他社が大多数の中、同社は立ち直るどころか何ら影響を受けていないような財務状況であること。
ただし、ROEやROA、EPSなどはお得な感じはしないですね。
そもそも経済不況下関係なしに、ROEもROAも低いため経営状況として現状は良くない。
ゆえに、”長期保有するに値する状況になるまで、要監視”と私は思います。
まとめ
今回は観光銘柄が大苦戦する未曾有の危機において、すました顔の企業を見つけることができたことに変わりはありません。
すぐに投資したいな!と思える状況では有りませんが、引き続き監視して行きたいと思います。
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